2020.12.01
つたえる 2020.12.01 No.57
久し振りの発行となります。前回からかなり間隔が空いてしまい、大変申し訳ございません。
「新型コロナウィルス(COVID-19)」というこれまでに経験の無い災害の状況下での発行です。お届け出来る内容にまだ限りがありますが、今後出来る限りのことをお伝え出来ればと思います。

新型コロナウィルス感染拡大について
災害支援対策委員会 委員長 加藤 淳(牧田総合病院)

 2020年初旬により発生した新型コロナウィルス(COVID-19)の爆発的な感染拡大により、全世界において深刻な状況が続いています。
 当協会における会員の多くは医療機関に従事し、日々コロナ禍における対応を迫られ、介護など様々な福祉の現場において各自が対応を迫られています。
 未曾有の困難に直面した状況の中で当協会でも様々な対応に追われました。
 以下、国内における感染拡大から現在までの協会の動きを記します。

国内での感染拡大からこれまでの経過
2月17日:感染拡大を懸念し、2月22日に開催予定であった教育部の第2回連続講座を急遽中止決定とする。
2月20日:3月開催予定だった第3回夜間講座、公開講座を中止決定とする。
2月25日:東京都による研修延期要請
2月26日:3月以降の教育部関連の研修延期決定
3月21日:協会会員に「新型コロナウィルスの感染拡大の影響アンケート(第1回)」実施
4月2日:災害支援情報掲示板に制度など情報を随時掲示
4月20日:東京都知事に「新型コロナウィルス対策に関する要望書」を提出
4月27日:東京都知事に「新規・区分変更の介護認定調査の特例についての要望」を提出
5月:第2回調査「医療機関に入院中の患者の介護認定調査(新規・区分変更)に関するアンケート」実施
9月:東京都への要望・ヒアリング
 第3回調査「新型コロナウィルス感染拡大の影響に関するアンケート」実施

 2月以降、感染拡大による先行き不透明の中、事業の延期、もしくは中止の決定や代替案の対応に追われる状況でした。
 特に相談会など、直接対面により支援を行うことが困難なことが、医療に従事する職能団体としての大きな試練の1つです。
 理事会を含め、理事同士の打ち合わせも慣れない中、Zoomを使用しながら行っています。
 そのような状況の中で、医療ソーシャルワーカーの職能団体として出来ることを検討し、実施してきました。
 3月の段階からこれまでに、会員が置かれている現状を把握するためにアンケート調査を繰り返し実施し、東京都に対して要望書の提出やヒアリング等を通じて、現状を常に投げかけています。
 また、協会事業である電話相談「医療と暮らしのホットライン」の継続や、災害支援情報掲示板の活用なども実施しています。
 しかし、今後も第3波の到来により、より厳しい局面を向かえます。
 新型コロナウィルスという、これまでに経験したことのない大規模災害に、今後も東京都の医療ソーシャルワーカーの職能団体として立ち向かわなければなりません。
 人々の命と生活を守るためにも、感染に立ち向かえる工夫や働きなど、経験の情報交換や対応実践の蓄積が必要となります。
 会員の皆様が持つ様々な情報を、協会に寄せて頂きたいと望みます。

〇東京都医療社会事業協会のホームページを活用ください
「災害支援情報掲示板」を設けており、
 今回の水害に関連する制度などの情報を掲示しています。
http://www.tokyo-msw.com/index.html

〇電話相談「医療と暮らしのホットライン」
 コロナ禍において対面式の相談会の実施が困難な中、協会事業で電話相談「医療と暮らしのホットライン」は継続して実施しています。
 感染拡大の影響の中、様々な相談が協会に寄せられています。
 なお、電話相談に参加可能な会員も引き続き募集しています。参加可能な方は協会事務局宛に御連絡の程、よろしくお願い致します。多くの協会会員の協力が求められています。
東京MSW協会 (tokyo-msw.com)